新年を迎え、たくさんお祝い事がある年末年始。 喪中の場合、お正月はどのように過ごすのが良いのか、お悩みの方も多いのではないでしょうか? ここでは喪中の年末年始の過ごし方について、控えるべきこと、行っていいことそれぞれを年末とお正月に分けてお話しします。
喪中とは
喪中とは、ご家族や親しい方が亡くなった後、一定期間、故人を偲び、慎んで過ごす期間のことです。 この期間は、亡くなった方を悼み、悲しみを乗り越えるための期間であり、祝い事などを控え故人の冥福を祈ります。 そのため、お正月のお祝い事も喪中期間は控えて過ごすことが一般的です。 では、具体的に何を控え、何を行っていいかを見ていきましょう。
喪中期間の年末・お正月にやってはいけないこと
喪中の年末の過ごし方
■ 大掃除
大掃除は、新年を迎えるための準備として行われますが、お祝い事ではありませんので例年通り行って問題ございません。
■ お歳暮
- 【贈る側が喪中の場合】
- 通常のお歳暮は控え、寒中見舞いとしてシンプルな包装で贈るとよいでしょう。のしはお祝い事の紅白の蝶結びではなく、無地の懸け紙か白い短冊に「御歳暮」と書いたものを使用します。贈る品もお祝いの意味が強いものは避けるようにしましょう。
- 【贈られる側が喪中の場合】
- 相手が喪中であることを知っている場合はお歳暮の贈答は控え、寒中見舞いはがきをお出しするようにしましょう。もし送る場合はお歳暮ではなく寒中見舞いとしてお贈りするようにしましょう。
喪中のお正月の過ごし方
先にも述べた通り、喪中は故人を悼む期間であるため祝い事を控えることが一般的です。では具体的にはどのようなことを控えるのか、詳しく解説していきます。
■ 新年のご挨拶
新年のご挨拶も喪中期間には控える方がよいとされています。口頭でのご挨拶はもちろん、年賀状での新年のご挨拶も控えるようにしましょう。 喪中の方からはもちろん、喪中の方に新年のご挨拶をするのもマナーに反すると考えることも多いため、 喪中の場合は「今年は喪中のため、年賀状を出しません」ということを事前にお伝えする喪中はがきを先にお出しするようにしておきましょう。 喪中はがきは12月中旬までに届くようにお出しするようにしておくとより丁寧です。
急な喪中など喪中はがきを年内(12月中旬まで)に出すことが難しい場合には、年が明けてから、 喪中はがきの代わりに寒中見舞いで年賀状のお返事と喪中のご報告をお送りすると良いでしょう。
■ 初詣
喪中期間の初詣については宗教や地域によって考え方が異なるため、こうするべきという決まりはありません。迷う場合にはご自身の宗派の寺院に相談し判断することをおすすめいたします。
- 神道
- 神道では、死を穢れと捉えるため、神様にその穢れが及ぶのを避けるために、初詣を控えることが多いです。特に忌中(四十九日)までは、神社への参拝は避けるのが一般的です。
- 仏教
- 仏教では、死を穢れとは考えず、故人の冥福を祈ることを重視します。そのため、寺に参拝し、故人の位牌の前で手を合わせることは問題ありません。
■ おせち料理
喪中期間はおせち料理も一般的には控えるべきとされています。おせちは新年を祝い家族の繁栄を願うための料理でありそれぞれの料理に意味や願いなどが込められています。 そのため、故人を偲ぶ期間である喪中には控える方が良いでしょう。 しかし、一年の初めにどうしてもおせちを食べたいという場合には、縁起物を避ける・重箱を使わないなどに注意するとよいでしょう。 また、おせち料理の代わりに喪中期間に食べられるように作られた「ふせち料理」というものも存在します。 「ふせち料理」として販売しているお店もありますので、どんな食材でいいのか不安な方はお店でご購入されてみてはいかがでしょうか。
まとめ
喪中の年末年始の過ごし方について、控えるべきこと、行っていいことについていくつかの項目に分けて解説しました。 しかし最も大切なのは、故人を偲び、静かに新年を迎えることです。 ご自身の気持ちに正直になり、ご家族と相談して、ご自分やご家族にとって最善の過ごし方を見つけてください。
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