喪中はがきとは

喪中はがきとは、年賀状を出さないことをお知らせする、年賀欠礼の挨拶状です。

一般的に、身内に不幸があった場合は喪中とし、その期間は慶事を避け喪に服しますので、年賀状も出しません。そのことを事前にお知らせするのが、喪中はがきです。

喪中には、近親者などの死を受けて、それを悲しみ慶事に関わる気持ちになれない期間という意味があります。また、死は穢れ(けがれ)の一種であるとして、その穢れが他の人に移らないよう、一定期間、世を避けて家にこもるという意味を持つ場合もあります。

喪中はがきを送る時期

喪中はがきは、相手が年賀状を書く前の10月~12月上旬に届くように出しましょう。
12月にご不幸があった場合など、やむをえずその時期に喪中はがきが出せずに遅くなってしまった場合は、松の内が明ける1月7日ごろから「寒中見舞い」としてご挨拶されてはいかがでしょうか。

喪中はがきを送る相手

一般的には、年賀状をやり取りされている方全員に送られることが多いようです。
永眠を知らせることで余計な気遣いをさせたくない相手や仕事関係者には、喪中はがきではなく、年賀状を出される場合もあります。会社名で出す年賀状は、たとえ社長が喪中でも欠礼しないのが普通です。

喪中の範囲と期間

喪中の範囲は、本人から見た2親等以内です。服喪期間に明確な決まりはありません。

一般的に、本人から見た2親等以内の親族が亡くなった場合に喪中とします。
しかし、3親等以上でも、同居や親しい間柄の場合は、喪中にする場合が多いようです。
服喪期間に明確な決まりはありませんが、過去の規定やこれまでの慣習が目安とされています。

喪中の範囲と期間の目安
親等 本人(差出人)から見た関係 続柄の表記例 服喪期間の目安
0親等 夫、主人 12か月~13か月
妻、家内
1親等 父、実父、養父
母、実母、義母
配偶者の父母 父、母、義父、義母
子供 長男、次男、長女、次女、息子、娘など 3か月~6か月
2親等 両親の親 祖父、祖母
配偶者の祖父、祖母 義祖父、義祖母
孫、孫息子、孫娘 1か月~3か月
兄弟、姉妹 兄、姉、弟、妹など
配偶者の兄弟、姉妹 義兄、義弟、義姉、義妹
3親等 配偶者の祖祖父、祖祖母 義祖祖父、義祖祖母 喪中にしない
両親の兄弟、姉妹 伯父、伯母、叔父、叔母
両親の兄弟、姉妹の配偶者 伯父、伯母、叔父、叔母
兄弟、姉妹の配偶者 義兄、義弟、義姉、義妹

配偶者、父母が亡くなられた場合、1年間を喪中とするのが一般的です。
また、例えば、祖父母が亡くなられた場合は、半年以上前であれば、喪中としなくてもよいとされます。
しかし、同居していたり親しい間柄であった場合など、その死を悼み、心情的に新年をお祝いする気持ちになれないときは、喪中とすることもあります。
他の親族の場合も同じです。

※ 服喪期間の目安として、太政官布告(明治時代に公布され昭和22年に廃止された法令)を参考にされることがありますが、男尊女卑の風習が色濃く、今の時代にふさわしくない部分もありますので、あくまで参考程度と捉えましょう。