喪中はがきとはそもそも、身内の不幸で喪に服しているため「年賀状は出しません」ということをお知らせする挨拶状です。そのため、例年年賀状を出している方には、年賀欠礼のご挨拶としてお送りすることが一般的です。
本年中に賜りました
ご厚情に深謝いたしますとともに
明年も変わらぬご交誼を謹んでお願い申し上げます
寒さに向かう折からくれぐれもご自愛ください
令和○年〇月
・喪中のため、年始の挨拶を控える挨拶文
・お礼の言葉
・結びのご挨拶
喪中はがきといえば以前はモノクロが一般的でしたが、
近年では少しモダンなデザインを選ばれる方も多いです。
そのなかでも、お相手に喪中であることが伝わりやすい
落ち着いた色味のデザインがおすすめです。
本来、故人が亡くなったことを知らせる際は、喪中はがきではなく死亡通知を送ります。
しかし、生前故人と年賀状のやり取りがあった方へのご挨拶や、10月~年末にかけて亡くなった場合には、死亡通知と喪中はがきの2通ではなく、喪中はがきのみの送付で問題ありません。
本年●月に●(父) ●●(一郎)が●●歳にて永眠いたしました
故人の遺志もありまして 葬儀は身内で執り行いました
ここに生前のご厚情に深謝いたしますとともに
ご通知が遅れましたことをお詫び申し上げます
なお 時節柄ご自愛のほどお祈り申し上げます
令和〇年〇月
・亡くなったことを知らせる文章
・生前お世話になったことへの感謝
モダンな雰囲気もありながら、故人を偲んで見上げた空を連想させるデザインは故人との思い出を印象づけます。
故人とご縁の深い方へ送る喪中はがきには、こういった山や空などの心を落ち着けるデザインがおすすめです。
葬儀に参列いただいた方であれば、すでに喪中であることはご存じかと思います。しかし、年賀状を出しませんという年賀欠礼については、喪中はがきででお伝えしましょう。
喪中はがきは基本的に添え書きはしないことが多いですが、お葬式でお世話になったお礼などは記載して問題ございません。一言お礼の言葉などを添えられてはいかがでしょうか。
葬儀の際に賜りましたご厚情に深謝いたしますとともに
明年も変わらぬご厚誼のほど謹んでお願い申し上げます
皆様が健やかなる新年をお迎えになられますことを
心よりお祈り申し上げます
令和〇年〇月
・年始の挨拶を控える挨拶文
・お葬式でお世話になったお礼など
菊の花と控え目な色調でシンプルなデザインは、故人を偲ぶ喪中のご挨拶として適しています。
葬儀に参列いただいた方は故人もご自身もお世話になった方かと思いますので、失礼のない落ち着いたデザインを選ばれると良いでしょう。
ビジネスの場においては喪中はありませんので、会社や法人として取引先などへ出す挨拶状は通常通り年賀状をお出ししても問題ございません。
しかし、同僚や上司など社内の方と年賀状を交換している場合は、年賀欠礼のご挨拶として喪中はがきをお送りした方が良いでしょう。例年年賀状を交換していない職場の方へは出さなくても構いませんが、悩む場合にはお送りしても問題はございません。
新年のご挨拶を申し上げるべきところではございますが
亡き●(父)の喪中につき失礼させていただきます
本年中に賜りましたご厚情を深謝いたしますとともに
明年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます
令和〇年〇月
・喪中であることを伝える
・誰が亡くなったかを伝える
・結びとしてお礼の言葉を記載
職場の方であれば、より控え目でシンプルなデザインがおすすめです。
モノクロのデザインであれば、シンプルかつ品のある雰囲気を表現できます。
もともと、句読点は、文章を読みやすくするために生まれ、活字と共に普及したと言われています。
ですから、儀礼的な挨拶状では、相手に敬意を払い、使わないのが一般的です。
また、行頭の1文字下げも同じ理由から、しないのが一般的です。
お父様の交友先様が、たとえあなた(差出人)様のお名前をご存知なくても 「父 ○○が○歳にて永眠いたしました」の文章で、お父様が亡くなられたこと、 ご子息からのご連絡であることは伝わりますので、特に分けなくても問題ないと思います。
基本的には、年賀状のやり取りをしているすべての方に出しますが、 特に近いご親族は、お互いに喪中であったり、状況をよくご存知の場合もありますので、 喪中はがきを省略されることもあります。
このような場合は、下の名前だけだと分かりにくいので、故人の名前をフルネームで記載することが多いです。
【奥様のお父上様が亡くなられた場合】
今年○月に義父 山田一郎が九十九歳にて永眠いたしました
その他、義父とせず「父 山田一郎」「花子の父 山田一郎」等と記載される方もいらっしゃいます。